即決で建売住宅を購入しようとしていませんか?
建売住宅は、好立地条件にもかかわらず価格が割安の場合が多く、すぐに購入して住むことができるので、人気の住宅です。
建売住宅には注文住宅にはないメリットもありますが、建売住宅をよく理解して買わなければ失敗してしまうこともあるのです。
建売住宅を買ってから後悔しないために、建売住宅について後悔しがちなポイントや購入の際の注意点から説明します。
建売住宅はあわてて買うと後悔しやすい
建売住宅とは、土地とその土地に建つ建物が一緒に販売されている、一戸建て住宅のことです。
周辺の土地にもまとめて一度に建てることで、建材や設備のコスト、さらに工事費を大きく抑えられるので、建売住宅は注文住宅と比べて安価に提供されています。
建売住宅は、多くの方に受け入れられやすい間取りで設計され、さらに実際に建っている住宅を見てから買うことができるという大きなメリットもあります。
費用が安く、汎用的な間取りで、生活を想像しやすい建売住宅は、後悔しにくい住宅のはずです。
ですがそれでも、建売住宅を買って後悔してしまったという方もいます。
その一番の原因は、十分に検討せずに、建売住宅をあわてて買ってしまうこと、にあります。
建売住宅は、立地も良く、コストパフォーマンスが良いため、多くの方が購入したいと考えて、早い者勝ちになることがあります。
また住宅会社はできるだけ高い値段で早く売りたいため、購入を急ぐように言うことがよくあります。
間取りや設備だけを確認して購入を決定してしまうと、それ以外の点で後悔してしまうということになりかねません。
購入を急ぐにしても、後悔しやすいポイントや注意点だけでも頭に入れておくと、後悔するリスクを減らすことができるのです。
建売住宅で後悔したと感じる3つのポイント
追加料金や諸経費で予算オーバーした
住宅会社や建物によってまちまちですが、多くの建売住宅では照明やエアコンは設置されていません。
細かな表札やフェンスなどの外構部分にも追加費用が発生することもあります。
また、家具や家電、引っ越し料金といった生活を整えるための費用に加え、住宅ローンの経費や火災保険などといった諸費用も発生します。
お得に見える住宅購入価格だけで考えてしまうと、想定していた予算をオーバーして苦労することがあります。
周辺の騒音が大きい・日当たりが悪い
住みはじめてからもっとも実感するのが、騒音です。
以前に住んでいたのがマンションであれば、鉄筋コンクリート造と比べて低い木造住宅の防音性の悪さが気になってしまいます。
都市部の建売住宅では、隣家との距離が近いため、隣の家の生活音も聞こえやすくなっています。
さらに、標準的な建売住宅であれば、壁の厚さや性能も基準に合格する程度で抑えられているため、特に防音対策を行っていないことがほとんどです。
また、分譲地の建売住宅では、住みはじめるころにはまだ隣家が建っていないことも多く、日当たりが非常に良いことがありますが、隣家が建ちはじめると日当たり環境は大きく変わります。
日当たりが良かったときの生活があるだけに、急に日当たりが悪くなってしまうと大きなストレスになってしまいます。
建売住宅の日当たりは、周囲の環境によって左右されるため、大規模なリフォーム以外で改善することがないだけに、後悔は大きなものになってしまいます。
欠陥があった
見学時にはわからなかった欠陥が、住み始めてから見つかる場合も多くあります。
キズなどの外観上の欠陥であれば内覧時にわかるためそれほど問題ないですが、生活してしばらく経つと、水周りやフローリングの傾きなど、見えにくい重要な箇所の欠陥がわかってきます。
修理費用は保証してもらえても、高い費用を支払ったての新築なので気持ちの良いものではないでしょう。
分譲地の建売住宅では、住みはじめるころにはまだ隣家が建っていないことも多く、日当たりが非常に良いことがありますが、隣家が建ちはじめると日当たり環境は大きく変わります。
日当たりが良かったときの生活があるだけに、急に日当たりが悪くなってしまうと大きなストレスになってしまいます。
建売住宅の日当たりは、周囲の環境によって左右されるため、大規模なリフォーム以外で改善することがないだけに、後悔は大きなものになってしまいます。
建売住宅の選んで後悔しないための注意点
優先順位をしっかりと決める
建売住宅は、比較的費用が安いというメリットがありますが、その分どこかで妥協が必要になってきます。
生活環境や利便性などが建売住宅のメリットですので、そちらを優先順位として高くするのであれば、建売住宅は非常にお買い得感が得られる住宅となります。
逆に、多くの要望があるのであれば、建売住宅ではなく、注文住宅にした方が後悔は少ないかもしれません。
見学には時間をかけ、住み心地や生活を想像する
汎用的な間取りとなっている建売住宅ですが、住む人の生活スタイルに合わない場合もあります。
洗濯や料理といった家事動線や家に入ってきてからの動きなど、今の生活に合わせて確認しましょう。
ピアノやトレーニング器具といった大きなものを置期待と考えている場合も、設置場所もあらかじめ決めておく方が無難です。
また、短時間ではわかりませんが、一時間くらいいると、その家の空気感がわかってきます。
新築住宅では、化学系の建材などによるシックハウス症候群などの症状があらわれることもありますので、見学時間を長くしてその家の空気が合うかどうかを判断することをお勧めします。
また、騒音や日当たりの問題は周辺環境が原因となりますので、内見だけでなく、その建物の周辺も見ておいた方が良いでしょう。
補償やアフターサービスを確認する
建売住宅の場合は、アフターサービスがほとんどない場合もあります。
住み始めてからの細かい不具合などは、住宅会社が対応してくれない、あるいは有料となってしまうこともありますので、契約前に確認しましょう。
まとめ
注文住宅と比べて価格が安く見てから買うことができる建売住宅は、買ってから後悔しにくい住宅ですが、やはり短時間での確認では後悔してしまうこともあります。
選択にかける時間がなくても、周辺環境や日当たりについて注意しておくこと、費用や補償、アフターサービスについても十分に確認してから購入を決定することを心がけましょう。