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住まいや光に関する記事

執筆者の写真鋼鈑商事株式会社 建材事業部

高窓と天窓の違いは? 光を取り込む高窓のメリットと活用方法

更新日:4月4日


部屋を明るく照らしてくれる“高窓”。


お部屋の高い位置に窓を設置することで、日当たりや風通しを改善できます。リビングから台所、洗面所までさまざまな場所に設置できる柔軟性の高さも魅力の一つです。

しかし、「高窓と天窓の違いがよく分からない」「高窓をどこに設置すれば効果的かイメージが沸かない」などの疑問を持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。


この記事では、高窓と天窓の違いをはじめ、高窓を設置するメリットや設置場所別の効果などについてご紹介します。

 
 

高窓とは

高窓とは、壁の高い場所に設置する窓のことです。


高窓のほかに、“ハイサイドライト”と呼ばれることもあります。


天井近くの壁に窓を設けることで部屋の採光と通風を確保する役割があります。

周囲に住宅が密集している立地では、外からの視線が気になり窓を自由に開けられないこともあります。

その点、高窓は外からの視線が入りづらいのが特徴です。

高窓と天窓との違い

高窓と天窓は、それぞれ設置位置や特徴が異なります。

高窓の特徴

高窓は、差し込んだ自然光が壁や床に反射するため、間接照明のような柔らかい明かりを得られます。

リビングやダイニングに限らず、廊下や階段、玄関など、住まいのあらゆる場所に取り付けられるのも特徴です。高窓から視線が抜けることで部屋が広く感じられるほか、外の風景を眺められるといった魅力もあります。

天窓の特徴

天窓は、頭上から自然光が差し込み、晴れている日であれば日中のほとんどの時間は一定の採光が得られます。


隣に住宅が隣接しており、壁面の窓から十分に光が入らない場合にも有効です。

北向き、東向きといった日が入りにくい立地でも、日中の長い時間明るく過ごせるという魅力もあります。


ただし、2階建て以上の家の場合、取り付け位置が吹き抜けや最上階に限られます。

高窓のメリット

高窓の特徴を踏まえたうえで、高窓の設置によって実現できる4つのメリットを見てみましょう。

①明るく開放的な空間をつくれる

高い位置から採光を得られるため、部屋の広範囲に光が広がります


近隣に住宅が密集している立地、マンションやビルが多く光が届きづらい場所でも、自然光を取り入れやすくなります。

②屋外からの視線を遮断できる

高い位置に窓があるため、隣家や通行人の視線をカットできます


プライバシーを守りつつも、採光や通風といった窓としての役割を果たしてくれます。

ただし、近隣の上層階からは見える可能性があるため、高窓の大きさや位置には配慮が必要です。


視線が気になる場合はカーテンやブラインドの設置を検討しましょう。


③効果的に換気ができる

暖かい空気は上昇する性質があるため、高窓から暖かい空気を逃すことができます。


自然と空気の循環が生まれるため、部屋にこもった熱や湿気などを効果的に換気できる点もメリットの一つです。夏場でも風通しのよい快適な住環境をつくれます。

④レイアウトの自由度がアップする

室内のレイアウトを自由に行いやすい点も高窓のよさです。


壁の中程に設置された一般的な窓では、家具のサイズが大きすぎて窓をふさいでしまい、窓からの採光や通風も遮ってしまうといったことが起きやすくなります。


高窓であれば、採光や通風を確保しつつ、家具の高さや幅を気にせずに自由なレイアウトが可能です。


背の高い家具を配置したり、壁面に絵を飾ったりと、レイアウトの幅が広がります。

【部屋別】高窓の設置場所と効果

高窓を設置するときは、光が入りやすい位置を工夫するとともに、プライバシーにも配慮することがポイントです。

ここでは、高窓の設置場所と効果を部屋別にご紹介します。

リビング・ダイニング

住まいのなかでも比較的広い空間となるリビング・ダイニング。

明るく開放的な空間をつくるためには、壁の横幅に合わせた大きめの高窓を設置すると効果的です。

ベランダや庭につながる窓の反対側、左右の壁などに設置すれば、2方向から採光を得られるため、日中の長い時間を明るく過ごせます。

夏場の強い日差しが気になる場合は、カーテンやブラインドを活用しましょう。

吹き抜け部分に高窓を取り入れると、より高い位置から光を取り入れられます。

部屋の広範囲まで光が届くため、照明に頼らない明るい空間づくりが可能です。

キッチン

キッチンカウンターの後ろに高窓を設置すれば、カウンターの手元を照らしてくれるため、日中や日の入りが遅い時期などは電気がなくても十分な明るさになります。


また、暗くなりがちな独立型のキッチンに設置するのもおすすめです。

キッチンの閉鎖感を和らげて、明るさと開放感が生まれます。

さらに、異なる場所に2つの開閉タイプの高窓を設けると、空気が流れやすくなり、キッチン内にこもりやすいにおいや煙の換気に役立ちます


洗面所やバスルーム

洗面所やバスルームなどの水回りには、壁の上部にコンパクトな高窓を設置するのが効果的です。

開放感を演出しながらも、外からの視線をカットできます。


バスルームに高窓が設置できる住環境であれば、入浴しながら空を眺めることもできます。

水回りに窓が設置されていない家もありますが、高窓であれば省スペースで設置できてプライバシーも守れます。

寝室

東向きに高窓を設けることで、朝に太陽の光が差し込む寝室をつくれます。

直射日光ではなく柔らかな光が差し込む高窓であれば、自然光で気持ちよく目覚められます。


街灯や月明かりが気になる場合は、カーテン・ブラインドを活用することで光を遮ることが可能です。

廊下や階段

部屋の窓から光が差し込みにくい廊下や階段も、高窓を設置することで採光を得ることが可能です。

階段の踊り場や廊下の上部に設置すれば、自然光が差し込む明るい空間になります。

日中は明るく、夕方には優しい光が差し込むといったように高窓からの光で時間の流れを感じることもできます。


高窓と一緒に押さえておきたい“天窓”の魅力

より強い採光で室内を明るくしたい場合には、天窓の設置もおすすめです。

天窓は頭上から採光を得られるため、通常の窓と比較して約3倍も多くの光を取り入れられます。


また、夜間には室内に月明かりが差し込み、頭上に広がる星空を望める点も魅力の一つです。

たとえば、リビングにはパッと明るく開放的な天窓、寝室には柔らかい光を取り込む高窓といったように、目的や部屋の用途に応じて窓を選んでみてはいかがでしょうか。


天窓と高窓を組み合わせることで両方から採光を得られ、視線の抜けた開放的な空間を演出することもできます。


まとめ

高窓には、壁面の高い位置から柔らかい光を得られる効果があります。


目線の高さより上部に設置するため、「住宅密集地で光が入りにくい」「窓を開けづらい」などの環境でもプライバシーを守りつつ、明るく風通しのよい空間を確保できます。

部屋の中をさらに明るく開放的にしたいときには、天窓の設置もおすすめです。

真上から自然光を取り込めるため、強い採光で部屋を広範囲まで明るく照らせます。


どこでも光窓”は、屋根面から取り込んだ自然光を、光ダクトを通じて部屋のあらゆる場所に届けられる採光システムです。

これにより、屋根に面していない部屋でも自然光を取り込んで明るい空間づくりができます。


部屋の用途に応じて高窓と天窓を使い分け、“どこでも光窓”を選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。


フッター背景画像 鋼鈑商事「どこでも光窓」

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