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住まいや光に関する記事

  • 執筆者の写真鋼鈑商事株式会社 建材事業部

湿度が低いのは家の問題!? 乾燥の原因と快適なお部屋にする対策とは

更新日:4月8日


加湿器や部屋干しなどで加湿していても、お部屋が乾燥してはいませんか?


お部屋の乾燥の原因は、加湿方法だけではなく、家そのものに原因がある場合があります。


乾燥で体調を崩さず、快適に生活するために、お部屋が乾燥する原因と乾燥を抑える対策をご説明します。

 
 

お部屋が乾燥すると健康と家に悪影響!

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日本は、夏には温度が高くて湿度も高くなり、冬には温度が低くて湿度も低くなるという、季節変化が非常に大きな気候です。


そのため、冬場の湿度低下による乾燥は、生活するうえで大きな問題になっています。


お部屋の湿度が低くなり乾燥状態が続くと、のどを痛めてしまったり、インフルエンザや風邪にかかりやすくなります。


また、室内の乾燥がひどい場合は、床や建具に使われている木材が反ってしまったりと、住宅にとっても悪影響を与えてしまいます。


住む人の健康だけでなく、住み続ける住宅にとっても、お部屋の乾燥を防ぐことはとても重要です。


お部屋が乾燥する原因とは?

冬に乾燥する日本の気候

乾燥の問題は、実は温度差にあります。


人が生活するうえで、室内の快適な温度は、20~28℃程度といわれています。もちろん、快適と感じる温度には個人差もありますが。


冬場の気温は、日中の平均気温でも10℃以下、寒い地方では0℃以下になるところもあります。

単純に考えても10℃以上の差です。

ここで、湿度と温度について簡単に説明します。

空気中に含まれる水分の重量をあらわす絶対湿度は、温度が変わっても変化しません。

ですが、空気中に含める最大の水分量に対する現状の水分量をあらわす相対湿度は、温度によって変化します。

これは、温度が高い方が、空気中に含むことが可能な水分量が多いためです。

例えば、相対湿度100%の気温5℃の冷たい空気がお部屋に入ってきて、24℃に暖められられると、相対湿度は約30%まで低下してしまいます。


相対湿度が30%というと、乾燥している印象を受けますよね。


屋外の温度がもっと低くなり、屋外と室内の温度差が広がれば、さらに乾燥することになります。

屋外空気を常に取り込む 「24時間換気」

寒さに対して対策してきた現代の日本の住宅は、室内の温度が低くならないように、隙間を極力小さくした気密性の高い構造となっています。


気密性の高い住宅では、住宅を構成する建材から発生するシックハウスや湿気の滞留を防ぐために、24時間常に一定量の屋外空気を取り込み、換気扇で排気する設備が設置されています。

この24時間換気の設備によって、室内で加湿しても、外から乾燥した空気が常に入ってきているため、加湿の効果が出にくい状態になっています。


お部屋が乾燥しやすい原因は、日本の気候と換気設備にあります。

お部屋の乾燥を防ぎ、住みやすい温湿度環境を保つために、適切な加湿に加えて、家の換気設備についても考える必要があります。



お部屋の乾燥を抑える5つの対策!

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換気量を調整する

現在の住宅には24時間常に運転している換気設備が設置されています。

多くの住宅は、LDKや寝室に設置する吸気口とキッチンやトイレや浴室などに設置した換気扇から排気する、第三種換気方式という構造となっています。


換気扇を止める、あるいは、吸気口を閉めると換気量は少なくなりますので、乾いた屋外の空気が入ってくる量を減らし、乾燥しにくくなります。


ただし、空気の対流が悪くなりますので、シックハウスや結露、カビなどで体調を崩す恐れもあります。

試す場合には、体調や住宅に影響を及ぼさないように様子を見ながら気を付けて行ってください。

適切な加湿量の加湿器を使用する

加湿器で効果が見られない時は、加湿量がお部屋に合っていない場合があります。


お部屋が広いほど、湿度を上げるための水分量も多くなります。

8畳のお部屋と16畳のお部屋では、単純に必要な水分量が2倍になりますので、大きなお部屋ほど、多く加湿できる加湿器にしなければなりません。


適切に加湿される状態であれば、お部屋の湿度を一定に保つ観葉植物や珪藻土などの調湿建材も効果を発揮します。

加湿器と組み合わせてお部屋に湿度を留めるような工夫も検討しましょう。


輻射を利用した暖房器具を選択する

エアコンは、最も多く使用されている暖房器具ですが、乾燥という観点から考えると実はあまり適していません。

エアコンは、簡単に設置できて、電気しか必要とせず、空気を急速に暖めることができる、といった点で非常に優れていますが、乾燥の原因が空気の温度差ということから考えると空気だけを温めるとよくないのです。


乾燥に対して有効とされているのは、熱による輻射で温める石油式暖房器やまきストーブ、オイルヒーターなどです。


輻射熱による暖房器具は、直接輻射熱によって体が暖かくなります。室温以上に暖かく感じますので、エアコンの場合よりも室温を低く設定できるため、相対湿度も高く維持されます。


さらに、壁や床、天井といったお部屋自体もあたたためますので、暖房を切った後でも温まった暖房やお部屋自体で暖かさが維持されます。


石油式暖房器具やまきストーブは、燃焼によって二酸化炭素を生じますので、適度に空気を入れ替えることが必要です。


オイルヒーターや温水式の暖房器具は、ある程度の電気代がかかってしまいますが、燃焼を生じませんので安全性の点からお勧めです。


最近では、冬は温水で暖房、夏は冷水で冷房する輻射冷暖房という設備も利用されるようになってきています。


サーキュレーターで空気を動かす

冬だけど窓が結露する、ということは、加湿した空気中の水分が窓付近で使われているということ。非常にもったいないですよね。


結露しやすい箇所に向けてサーキュレーターで空気を流すことで、空気中の湿度の低下を抑えるとともに結露も抑制することができます。

風が直接、人に当たると体調を崩しますの、風邪の流れには注意しましょう。


サーキュレーターは、電気屋やインターネット通販で簡単に購入できます。


換気設備を見直す

少し大掛かりになりますが、換気設備を見直す方法もあります。


先ほど説明したような、第三種換気方式の設備が普及している理由は、コストが最も安いという理由ですが、温湿度ほ保持したり、そのための冷暖房の効率からみると良くありません。


最近少しずつ広がってきた熱交換換気は、室内から排出する空気を使って、吸気口から入った屋外の空気を温めてから、室内に取り込む方法です。


排出する空気と吸気した空気は混ざりませんので、空気が汚れる心配はありません。


家全体の温度や湿度を管理して吸気する量を調整し、室内で循環するように工夫することで、屋外の乾燥した空気を取り入れる量が少なくなります。


そのため、加湿した空気が過剰に外へ出ることもありませんので、適度な加湿でも十分に快適な湿度を維持できます。


また、空気の循環の際に、空気清浄器を通すことで空気もきれいに保つことができます。


空調の設計が必要になりますので、導入の際はまず詳しい住宅メーカーや設計事務所、設備メーカーへ相談しましょう。



お部屋が乾燥しにくい工夫を取り入れた「そらどまの家」

そらどまの家の構造を取り入れた住宅のLDK

一般社団法人エコハウス研究会が提唱する住宅「そらどまの家」の構造を取り入れた住宅が注目されています。


「そらどまの家」では、呼吸する壁や輻射冷暖房、全熱交換換気など乾燥を抑えるための工夫が多く取り入れられています。


「そらどまの家」のデメリットとして、一般的な住宅よりも、設備などが多く入っているため建築費用が高くなってしまう、ということがあります。


ですが、安い旗竿地と光ダクトを利用して土地代を節約することで、総額費用を抑えた住宅事例もあります。

限られた予算で最大限の要望をかなえることが出来ますので、こちらの事例もご参考ください。



まとめ

冬に乾燥してしまう日本の気候で、住宅の湿度を快適に保つには加湿だけでは十分ではありません。


お部屋の乾燥は、空調設備や暖房器具など湿度に影響しているため、乾燥の原因となる住宅の問題を理解してしっかりと対策を行いましょう。


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