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隣に家が建つのは当たり前!日当たりが悪くなっても困らない住宅とは?


住宅での住み心地に大きな影響を与える日当たりですが、その日当たりに関するトラブルで多いのが、『隣に家が建つことによる日当たりの急激な変化』です。


他人の敷地ですので、日当たりが悪くなるから建物を建てないでほしい、という要望やクレームはほとんど通りません。

隣に家が建つ場合でも日当たりが悪くならない住宅を考える必要があります。


最も日当たりが欲しいリビングについて、周辺環境による日当たりの悪さの影響を受けにくい住宅の間取りをご紹介します。


目次[非表示]

  1. 1.日当たりに関するお悩みの多くは、隣に家が建つ(建った)ことが原因!
  2. 2.日当たりで困らないために、隣に家が建つことを想定しましょう
  3. 3.日当たりが変化しても暗くなりにくい住宅の間取りとは?
    1. 3.1.2階リビング
    2. 3.2.吹き抜けのリビング
    3. 3.3.北側リビング
    4. 3.4.「光ダクト」のあるリビング
  4. 4.まとめ



日当たりに関するお悩みの多くは、隣に家が建つ(建った)ことが原因!


日当たりの悪い土地に住宅を建てた方は、実はそれほど日当たりに関するお悩みを抱えてはいません。

事前に日当たりが悪いことがわかっていますので、日当たりを考慮して設計するからです。

条件がわかれば、日当たりのシミュレーションによって計算することもできます。


日当たりに関するお悩みの方の多くが、隣に家が新しく建つことで、日当たりが悪くなって暗くなってしまうことによるものです。

それは、日当たりが良好で明るいお部屋で生活していたイメージがあることで、そのギャップから、より暗さを意識してしまうことが原因です。

直射光を取り込みやすく日当たりが良好とされる南側の方角に隣家が建つ場合には、その傾向はより顕著になります。


隣に建つ住宅の設計に対して、要望や苦情を考えていらっしゃる方もいるかもしれませんが、残念ながらほとんど意味はありません。

というのも、隣に建つ家も建築確認がなされた設計で建築されているため、法的には何の問題もないからです。

周囲に気を使う方であれば、多少の配慮はしてもらえるかもしれません。

しかし、隣の家の建て主にも希望の間取りや予算がありますので、要望が全て叶うことはまずないでしょう。


>>関連記事『光ダクトの活用ノウハウ:日当たり改善リフォームのアイデア』



日当たりで困らないために、隣に家が建つことを想定しましょう


日当たりで困らないための想定イメージ画像


20年、30年と住み続ける住宅では、お住まいの周辺状況も変化すると想定しておく必要があります。

具体的には、3階建ての住宅が南側や東側、西側に境界線から近い距離で建ってしまう、などです。


住宅の高さ規制に関しては地域によって違いますが、3階建てが可能な10mまでであれば建てることが可能です。

低層住居専用地域では、北側で約5mまでの斜線規制による高さ制限がありますが、これも冬場では直射光を遮る高さになります。

距離に関しては、その土地の境界線手前数10cm程度まで外壁を近づけることが可能です。


いまの時点で、隣の敷地が駐車場や空き地であったり、平屋などの比較的低い建物が建っていたとしても、将来的には3階建ての建物が敷地ぎりぎりまで接近して建てられる可能性はあります。

分譲地で新しく開発される区画の土地であれば、1~2年で隣に家が建つことあります。


土地勘と経験が多くある不動産や工務店の方であれば、将来的な変化も教えてもらえるかもしれませんが、他人の土地であるため、どうなるかはわからないことがほとんどでしょう。


リフォームをするにしても結構なお金がかかりますし、新築後すぐの家を大きく変えるのもためらわれます。


もちろん、周辺環境が変わらないことも大いにありえます。

ですが、将来的な日当たりのリスクを考えると、周辺環境の変化によって日当たりが悪くなっても、暗くなりにくい住宅にしておくことをお勧めします。


>>南側隣家の建て替えを想定して建てた注文住宅の事例はこちら



日当たりが変化しても暗くなりにくい住宅の間取りとは?


日当たりのいいリビングのイメージ画像


隣に家が建つ時に暗くなった、と最も感じる部屋はリビングです。

長く過ごすお部屋ですし、寝室などのその他の部屋は夜間を中心に過ごすからです。

日本の基本的な住宅は、1階の南側にリビングを持ってくる間取りが多いので、特に南側に家が建つと大きく影響を受けてしまいます。


今回はリビングについて、1階南側と比較して、日当たりが変化しても暗くなりにくい間取りをご紹介します。


2階リビング

2階リビングは、日当たりが最初から悪い土地で、新築時に多く利用されている間取りです。

特殊な構造ではなく、土地を有効利用できるため、分譲地の建売住宅でもよく見られます。


2階リビングは、1階に配置することの多いリビングを2階にすることで、隣の建物の陰になりにくくする間取りです。

隣の建物が2階建の高さで、ある程度距離が離れていれば、日当たりは十分に確保できます。

隣の建物がもっと低ければ、見晴らしがよく景色が良く見えることもメリットの一つです。


デメリットとしては、家に入ってすぐに必ず階段を上がらなければならないことと、キッチンで水漏れが起こった時に被害が大きくなり修理が大変なこと、などがあげられます。


ただし、住宅が密集し3階建てが多くある地域ですと、2階リビングにしても日当たりが良くない場合もあります。

周辺環境をよく確認し、窓を設ける方角などには注意が必要です。


>>関連記事『日当たりを良くするなら2階リビング? 明るくするための5つの注意点』


吹き抜けのリビング

吹き抜けのリビングは、リビングの上の階をなくして、2階分の天井高さをもった空間にする間取りです。

大手住宅メーカーや設計力のある地域工務店、建築家の設計で立てる住宅などでよく見られます。


吹き抜けにすることで、縦に窓を大きく配置できます。

2階建て住宅であれば、リビングが屋根に接していますので、より日当たりの良い天窓の設置も効果的です。

高い位置の窓は、隣に家が建っても日当たりが悪くなりにくいのです。


吹き抜けのリビングでは、床の広さに対して、光の取り込み量が増えることで、より明るい空間になります。

日当たりが良くなるというメリットに加えて、天井が高くなり、開放的な空間となるというメリットも大きいです。


デメリットとしては、2階の床がなくなり居住スペースが減少すること、柱や床の減少による強度低下を考慮した構造設計を必要とすること、などがあげられます。


吹き抜けのリビングでは、隣に家が建ったとき、日当たりはそれほど変わらなくても、正面に家があるという圧迫感を感じることもあるので注意が必要です。

1階部分ではなく、より高い位置からの光の取り込みを中心に設計するとよいでしょう。


>>関連記事『明るく開放感たっぷりな快適生活? 吹き抜けのデメリットを知っておこう』


北側リビング

北側リビングは、南側に作ることの多いリビングを北側へ配置する間取りです。

基本的には、建築家の建てる家くらいしか見ることはありませんが、実は最も周辺環境の影響が少ない間取りです。


北側リビングでは、直射光はほとんど入りません。

直射光があると明るい印象を持ってしまうため、暗いイメージの北側リビングは敬遠されがちだからです。

ですが、直射光がなくても上手に窓を配置することで、暗い印象を受けない住宅を作ることはできます。

北側に家が建つ場合でも、その家は南側を開けるように作ることが多いため、あまり隣接せず、圧迫感はありません。

南側に家が建つ場合でも、太陽の直射光はほとんど使っていませんので、日当たりに影響しません。


北側の隣家と目線があってしまうことには注意が必要です。

明るさの設計にかなりの工夫が必要なことから、住宅メーカーではあまり提案されず、建築家のように土地や周辺環境に合わせた住宅を得意とする方からは提案してもらえます。


少し採用するのに勇気が必要ですが、隣に家が建つ可能性が高いのであれば、事前にシミュレーション等で明るさを検討して、取り入れてみる価値はあります。


>>関連記事『暗いイメージの北側窓を上手に明るく作るときの4つの注意点』


「光ダクト」のあるリビング

日当たりのよい窓から入る光を、直接その窓に面していない部屋まで届ける「光ダクト」という構造があります。

「光ダクト」は、内面が鏡状の筒のような構造をしています。「光ダクト」を利用することで、窓から離れた距離にある部屋まで光を届けるのです。


具体的な一例を紹介します。

日当たりの悪い窓がある1Fのリビングに対して、天窓のような日当たりのよい窓に入る光を「光ダクト」を通じて利用して、明るくすることが可能です。

吹き抜けリビングに構造としては似ていますが、吹き抜けと違い2階全ての床がなくなるわけではないため、より広く住宅を利用できる間取りとなります。


2F部分に、「光ダクト」のスペースを設ける必要があり、若干の居住スペース現象が生じます。

また、通常の窓とは異なり、外の景色は見えにくいため、眺望や景色を楽しむためには少し工夫が必要になります。


「光ダクト」はまだあまり知名度は低いですが、他に方法に比べるとデメリットが少なく、南の方角に隣家が建つことによる日当たりの変化も小さくなるため、最もリーズナブルに利用できます。


>>光ダクトを導入して南側隣家を想定した新築住宅の事例はこちら



まとめ


長く使うことになる住宅ですので、周辺環境の変化は必ず起こると考える方が無難です。

隣に家が建つことで日当たりが悪くなる、ということを想定しておくことで、その変化を小さくするような住宅を作ることができます。


日当たりが変化しにくいリビングの作り方

・2階リビング

・吹き抜けのリビング

・北側リビング

・「光ダクト」のあるリビング


新築で住宅購入を考えている方は、2Fリビング、吹き抜けリビング、北側リビング、光ダクトといった日当たりの変化を小さくするような構造についても検討してはいかがでしょうか。


>>設置前でも明るさが事前にわかる! 鋼鈑商事の「どこでも光窓」とは?


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