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暗いイメージの北側窓を上手に明るく作るときの4つの注意点


北側の窓は暗くなるからつけたくない、と思い込んでいませんか?


状況によっては、北側の窓でも十分に明るいお部屋できることがあるのです。


北側の窓が暗いと思われれている原因と、窓が明るくなる要因についてご解説するとともに、北側に窓を設置する場合の注意点についてもご説明します。



本当に北側の窓は暗い?それとも明るい?


暗いイメージの北側窓を上手に明るく作るときの4つの注意点OGP画像


「太陽の直射光が入らない=北側の窓は暗い」というイメージ

北側の窓は、基本的には太陽の直射光が入りません。

ご存じのとおり、太陽は東からのぼり、南の空を通って、西に沈みます。夏場では、朝方あるいは夕方の短い時間だけ直射光が差し込むこともありますが、その時間はごくわずかです。

晴れた日に感じる明るさは、主に太陽の直射光によるものですが、曇りの日の明るさと比べると、5倍~10倍もの明るさの違いがあると言われています。また、晴れた日の日陰を想像してしまうと、明るさのギャップが非常に大きいため、直射光が入らないときの暗さをイメージしやすくなってしまいます。


そのため、「太陽の直射光が入らない=北側の窓は暗い」というイメージになっているのです。


周辺環境によっては、直射光が入らないことも多い

もちろんこの考えは間違いではありませんが、場合によっては北側の窓が一番明るい、と感じることもあるのです。

例えば、北側に道路に面し、その他の三方に家が建っている場合です。
隣家に太陽光が遮られて太陽の直射光が入らない場合には、条件としては北側の窓と変わりません。そればかりか、隣家によって直射光以外の天空光と呼ばれる空の明るさや、それらの光が隣家に当たって反射される反射光なども入りにくくなっているのです。

太陽の直射光が入らないのであれば、北側とそれ以外の方位の窓で違いはありません。逆に太陽の直射光が入らない窓よりも、北型の窓の方が明るくなることもあるのです。立地的には、北側に隣家が建っていても、隣家にとって南側となりますので、距離を大きく開けている場合もあります。その場合にはさらに明るくなるのです。

窓の明るさは、方位だけでなく周辺環境も考えなければ、明るさを判断することができない、といえます。


明るさは窓の大きさで決まる

窓から得られる室内の明るさは、窓の位置が同じであれば、窓の大きさにほぼ比例します。


北側はあまり明るさが取れないと考えて、小さい窓しかつけていないのであれば、より暗いと感じてしまいます。
北側が暗いというイメージが住宅の設計にも影響して、北側により暗い窓を作る、という流れになってしまっているのです。

つまり、逆に考えると、周辺環境や窓の大きさをしっかりと設計することで、北側にしか窓がないお部屋でも十分に明るくすることができるのです。



北側に窓をつくるとき注意点


北側に窓を作るときの注意点のイメージ画像


1.周囲が明るいか確認する

上でも説明しましたように、窓から得られる室内の明るさは、周辺環境によって大きく変わります。暗くなるとわかっているのであれば、無理に北側に窓を設ける必要はありません。北側の窓を設置する周囲が明るく、十分に光を取り入れることができることが前提です。

実際に土地を見て、北側に建物や樹木はあるかどうか、隣家や塀の高さはどのくらいか、それらとの距離はどのくらい離せるのか、あるいは、空はどのくらい出ているか、といった程度は確認しておく必要があります。

自分の敷地であれば、塀の色や地面などでも明るさを得やすくする工夫は可能ですが、周辺環境はどうにもなりませんので、注意しましよう。


2.隣家からの視線

実際に、北側にリビングを配置して北側に大きな窓を設けようとするときに、気をつけなければならないのが、南側の隣家です。日本の住宅の多くが南側のリビングを配置しているため、リビングの窓同士が向かい合うようになりかねません。

しっかりとした塀があれば、基本的に見えることはありませんが、柵のように視線が抜けてしまうようなものの場合には、ともに中が覗き込めるような状態になってしまいます。

ご近所トラブルになってしまうケースもあるようですので、目隠しをしたり、窓の位置をずらすなどの工夫が必要となります。


3.断熱性能の良いもの選ぶ

北側の窓に限ったことではありませんが、大きな窓は外の熱も伝えやすくなります。夏場の暑さや冬場の寒さの影響を受けないようにするためにも、特に断熱性能の良い窓とサッシを選ぶようにしましょう。

ちなみに、日射熱をカットする「low-eガラス」と言われる製品があります。太陽の赤外線をカットすることが木てことされていますが、断熱性向上の効果もあります。光の透過性能は低いため、やや暗くなってしまうというデメリットもありますが、大きな窓にする場合には考慮しましょう。


4.お洗濯などの動線

南側にリビングを配置する間取りが多いと言いましたが、リビングの外に洗濯物を干すスペースを設けることも多いです。北側にリビングとお庭を配置する場合には、洗濯物を干すには向きません。

洗濯物を干す場合に直射光を当てたい方が多いと思われますが、北側では直射光が当たりませんので、2階南側にバルコニーを設けるなど、別の洗濯物干しスペースが必要になります。



より明るくしたいときは、天窓や光ダクトを活用


隣家からの視線や断熱性能、あるいは、構造的に大きな窓がつけられず、明るさが十分に得られい場合も多くあります。

そのような場合は、壁側の窓だけでなく、天窓も考慮してみはいかがでしょうか。


屋根面につける天窓は、空の方向に向いているため、より多くの光を取り込むことができます。それほど大きな天窓でなくても、北側の窓と合わせると十分にお部屋を明るくすることができます。


>>関連記事『天窓(てんまど)とは?メリット・デメリット・種類などを説明します』


天井が屋根に接しているのであれば、天窓を設置できますが、2階建て住宅の1階リビングですと、吹き抜けを作らなければ天窓は設置できません。しかし、光ダクトであれば、吹き抜けを作らなくても天窓の光を1階まで運ぶことができます。


>>関連記事『光ダクトとは?窓がない部屋にも自然光を取り入れる仕組みを基礎から解説』


壁につける窓だけでなく、天窓や光ダクトも考えると、明るさを取る方法の幅が大きく広がりますので、窓の設計時にはぜひ検討してみてください。



まとめ


太陽の直射光が入らず、暗いイメージの北側の窓ですが、立地や周辺状況によっては、北側に窓を設けた方が明るくなることもあります。


立地的に暗くなるのは仕方がない、とあきらめずに、土地の良さを生かすような工夫をして、より住みやすい住宅を考えてみてはいかがでしょうか。



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