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光ダクトの活用ノウハウ:事例で紹介!光ダクト放光部の作り方

「光ダクトって、どんな明かりになるの?」

という疑問をお持ちではないでしょうか?


光ダクトと人工照明器具との最も大きな違いは、自然光か人工光かという光源の違いですが、実は明るさの出し方を変えられるところが光ダクトのメリットでもあります。

光ダクトで採光した自然光を室内に取り出す部分を「放光部」といいますが、放光部は様々なアレンジができ、住宅に合わせて自由に設計できます。


これまでの事例をもとに、光ダクト放光部のデザインと作り方についてご説明します。


>>光ダクトについてもっと詳しく


目次[非表示]

  1. 1.放光部の位置を決める
    1. 1.1.天井から自然光を取り出す
    2. 1.2.光壁やスリット状の放光部から自然光を取り出す
  2. 2.仕上げ材の種類を変える
    1. 2.1.乳半アクリル板で仕上げる
    2. 2.2.クリア系の目隠し材で仕上げる
    3. 2.3.障子、ルーバー、・・・と幅広くデザイン可能
  3. 3.人工照明器具と併用する
    1. 3.1.放光部周辺を工夫したオリジナル照明
    2. 3.2.メンテナンスしにくいライン照明も簡単に!
  4. 4.まとめ



放光部の位置を決める


光ダクトの設計では、まずダクトの経路を決めます。

光を取り込む採光部とダクトスペース、そして放光部の位置から、ダクトの形状を設計します。建築的な制約や光の量から、設置可能な位置は制限されてしまいますが、光の出し方は比較的自由に設計できます。


放光部の位置は、意匠や照明計画ともかかわりますので、非常に重要な項目です。


天井から自然光を取り出す


光ダクト放光部の作り方 天井面放光部


天井面から拡散された自然光が出るように設置するのが、最も一般的な光の取り出し方で、事例も多い方法です。


光ダクトは、片側の先端から光を取り込み、反対側の末端で光を放つ放光部を作ります。垂直型光ダクトでは、屋根から採光すると、通常では天井面に末端が配置されます。その場合、天井面が放光部となります。


天井面の放光部は、人工照明であるシーリングライトと同じように、直下方向を中心に明るさが得られます。


天井裏で、ダクトを天井と並行に這うようにすれば、光天井のような取り出し方も可能です。

放光面を広くする場合には、入ってくる光量に対して放光面全体に光が分散して、強い光が出ている感じを受けにくくなります。より間接照明に近いイメージの、空間全体を柔らかく照らします。


また、天井面から下がったような行燈状にすることもできます。床面方向だけでなく、天井面にも光があたるため、空間全体を明るい印象になります。



光壁やスリット状の放光部から自然光を取り出す


光ダクト放光部の作り方 壁面放光部


次に、壁や柱を光らせるパターンです。


このパターンは、ビルなどの施設系の建物でよく提案する形状です。光ダクトの末端だけでなく、光ダクト側面に開口部を設けて、その開口部から自然光を取り出します。1か所の採光部に対して、複数個所に自然光を取り出せるため、より有効に光ダクトを利用できます。


住宅の事例では、屋根から採光した自然光を、2階の和室にスリット状の放光部、1階の洗面所の天井面の放光部として光ダクトを設置しました。

発光面積が大きいことによる全体の明るさを向上させる効果や、光壁でインテリアの質を向上させるといった効果が期待できます。



仕上げ材の種類を変える


放光部に設置する仕上げ材によっても、室内の雰囲気は大きく変わります。


光ダクト本体は、天井面や壁面の仕上げ材の手前で止まっており、放光部となる仕上げ面に目隠しや光を拡散させるための拡散板等を取り付けています。取り付けは、点検口の内枠に拡散板を入れたり、フクビや押さえ縁で押さえてクロスを巻き込む、といった方法で行います。


そのため、内装やお部屋に応じて拡散板を変えることで、光ダクトの光の様子を変更できます。こちらについても、事例を踏まえてご紹介します。


乳半アクリル板で仕上げる


光ダクト放光部の作り方 乳半アクリル板


特に指定がない場合は、照明カバーのような光を均一に拡散する乳半アクリル板を使います。


光ダクトに使う拡散板には、光ダクトの部材や天井裏を隠すといった用途でも使用しますが、乳半アクリル板を使うと、裏側が全く見えなくなりますので、お部屋がきれいに仕上がります。


採光した自然光をできるだけ多く室内に出したいので、できるだけ光の透過率が高いものを選択します。

乳半アクリル板は、柔らかい光になるため居室等には向いている半面、普通の照明との違いが分かりづらいため、やや面白さに欠けるといった意見もあります。



クリア系の目隠し材で仕上げる


光ダクト放光部の作り方 透過系目隠し材


中空ポリカーボネート板やガラスブロックのようなクリア系目隠し材の場合、直射光の感じを残しつつ、光ダクト内部が直接は見えにくくなるような外観になります。


施設系の建物で、空が映り込んで見えるように、自然光を採りこんでいることがわかりやすいように、透明ガラスで仕上げた事例もあります。


取り込んだ自然光が直接周囲に出るため、太陽の一日の動きに合わせて光ダクトから出てくる光も刻一刻と変化する、動きのある空間創りが可能です。

薄型光ダクト「どこでも光窓スリム」の場合、木漏れ日のような光の散り方を再現できます。


クリア系の目隠し材は非常に種類が多く、幅広いデザインを選択することが可能ですが、種類によっては光の透過率が非常に低い場合もありますので、選ぶときには注意が必要です。



障子、ルーバー、・・・と幅広くデザイン可能


光ダクト放光部の作り方 その他


その他、和のテイストを出すために、障子と木枠で仕上げるなどの工夫も可能です。

放光部や室内のデザイン次第では、中廊下や洗面所などの屋外に面していないお部屋でも、まるで屋外に面しているかのように仕上げることもできます。


また、木製のルーバーや格子状ルーバーを使うと、また違った印象になります。


このように、光ダクトの放光部の材質や仕上げで、印象を大きく変えることができます。光ダクトの設置の際は、内装とも合うようなイメージで設計プランを考えましょう。



人工照明器具と併用する


光ダクトは自然光を利用していますので、当然ですが夜間は明るくありません。

しかし、放光面が壁や天井を占有する面積も広いですし、せっかく設置するなら、夜間照明とも兼用できるような照明に仕上げる方が効果的です。


過去事例から、人工照明器具との併用方法についてご紹介します。


放光部周辺を工夫したオリジナル照明


光ダクト放光部の作り方 LED一体型


光ダクト放光部の下がり壁の側面にLED照明を設置した事例です。


中央の光ダクトは日中明るくするために使用し、夜間は併用したLEDで照明しています。光ダクトの開口部と天井面を少し離して設置することで、LED照明を設置するスペースを確保しています。

今回は下向きにLEDを設置していますが、折り上げ天井のようにLEDを設置することで、間接照明のようなLED光源を見せない仕上げにすることも可能です。


場合によっては、光ダクト本体の内部に人工照明装置を仕込むことも可能ですが、電気配線などのおさまりを考えると、天井や壁面で照明器具と光ダクトを別々に設置する方が無難です。



メンテナンスしにくいライン照明も簡単に!


光ダクト放光部の作り方 下部照明


また、吹き抜け部のスリット照明などの特殊な照明を作る場合、光ダクトを併用することでメンテナンスが楽になります。


高い所にある照明器具では、メンテナンスが難しく、故障した場合でも交換できず、そのままにしておくようなことが多くあります。ですが、光ダクトと照明を併用することでこのような問題も解決できます。


例えば、写真のように垂直型の光ダクトの床付近に照明を設置した事例を紹介します。光ダクトを利用しているので、照明器具が床付近の1か所だけでよく、高い位置まで光が届きます。当然、日中は上から下へ自然光で明るくなります。


このように、工夫次第で難しいスリット照明でも簡単に作ることが可能になります。



まとめ


光ダクトの放光部は、思っている以上に幅広くデザインできます。住宅全体のイメージやデザインとも合わせて考えると、光ダクトの使い方のイメージも広がるのではないでしょうか。


光ダクトの放光部は、次のことを踏まえて設計してください。

・天井だけでなく壁からの採光もできる

・光を透過する仕上げ材によって光の質が変化する

・工夫次第で人工照明とも併用できる


>>光ダクトの活用ノウハウ:お勧めしたい光ダクトの利用シーン ベスト3

>>光ダクトの活用ノウハウ:自作可能? メーカーが教える光ダクトの材質と構造


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