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失敗から考える、新築時に窓を設置する際の重要ポイントを事例でご紹介


新築の注文住宅を考える上で、意外に疎かにされがちな「窓」。


窓は、住宅の快適性を考える上で非常に重要です。

窓の設計の良し悪しは、住宅のデザインだけでなく、光や空気、温度、また、その家の電気代をも左右してしまいます。


ですが、窓に関してはあまり考えずに設置しているケースがほとんどのため、新築後の窓を原因とする失敗も非常に多くあります。そのような窓の失敗例をいくつかご紹介します。


現在、注文住宅を考えている方は、新築時の設計の際に是非ご参考にしてみてください。


>>窓がない部屋にも自然光を届ける「どこでも光窓」ってどんな窓?  


目次[非表示]

  1. 1.窓は、住宅の快適性を決める重要な要素!
  2. 2.新築時によくある、窓に関する10の失敗例
    1. 2.1.窓の配置による失敗
      1. 2.1.1.失敗例1.部屋に窓が多く、家具の置き場所がない
      2. 2.1.2.失敗例2.吹き抜け上部に配置して、掃除しにくい
      3. 2.1.3.失敗例3.窓が多すぎて、夏暑く、冬寒い
      4. 2.1.4.失敗例4.隣地や道路からの目線が気になってカーテンが開けられない
      5. 2.1.5.失敗例5.採光窓を配置したが、日当たりが良くない
    2. 2.2.窓の形状・種類による失敗
      1. 2.2.1.失敗例6.通行の邪魔や隣家にぶつかりそう
      2. 2.2.2.失敗例7.防犯シャッターの開け閉めが面倒で開けなくなった
    3. 2.3.窓の機能による失敗
      1. 2.3.1.失敗例8.結露がひどい
      2. 2.3.2.失敗例9.夏にまぶしくて暑い
      3. 2.3.3.失敗例10.通風が悪い
  3. 3.新築時に窓で失敗しないためには?
    1. 3.1.多くの事例と失敗例を参考にする
    2. 3.2.暮らす時のイメージをしっかりと持つ
    3. 3.3.工務店や住宅メーカーとよく相談
  4. 4.まとめ



窓は、住宅の快適性を決める重要な要素!


窓の役割は、家の屋外と室内をつなぐこと、です。


窓は、屋外の光や新鮮な空気を取り込む、家の外に室内の空気を放出する、という役割を持っています。

窓がなければ、家は屋外と室内が完全に遮断され、変化の乏しい、さみしい空間になってしまいます。


ですが逆に、窓は夏の暑さや冬の冷気、周囲の騒音やニオイ、花粉やウイルスといった有害物質なども取り込んでしまいます。

屋外の熱や冷気を取り込みすぎると電気代が余計にかかります。

騒音やニオイは生活にストレスや不満の原因です。そして、花粉やウイルスなどは、住む人の健康にも影響を及ぼしてしまいます。


このように、窓は住宅の快適性を決める重要な要素です。

住宅の快適性をあげるためにも、失敗せず、上手に設計する必要があるのです。


注文住宅であれば、窓の位置を自由に設計できます。

デザインと快適性の観点からも、窓を考えてみましょう。


>>窓の数が1桁でも十分明るい!! 建築家が設計した注文住宅の事例はこちら



新築時によくある、窓に関する10の失敗例


新築時によくある窓の失敗例


窓で失敗したと感じる要因として、「窓の配置が悪い」、「窓の種類・形状が設置箇所に合っていない」、「窓の機能が不十分」といった3つが考えられます。

この三つの要因に絞って、よくある失敗をご説明します。


窓の配置による失敗

失敗例1.部屋に窓が多く、家具の置き場所がない

本棚や机、ベッドなどの家具は壁際に配置しますが、窓が多すぎるとそれらの家具を配置しにくくなってしまいます。

腰窓ですと、背の低い家具は配置できますが、掃出し窓では窓正面には家具を配置できなくなります。

広いお部屋や、家具が少ないお部屋ならそれほど問題になりませんが、本棚やインテリアを多く配置したい場合には、大きすぎる窓が邪魔になるのです。


そして、窓が隠れるように家具を置いてしまうと、お掃除がしにくく、埃もたまります。

さらに、開け閉めもできなくなって、せっかく作った窓も無駄になってしまうことにもなります。


>>窓の数が1桁でも十分明るい!! 建築家が設計した注文住宅の事例はこちら


失敗例2.吹き抜け上部に配置して、掃除しにくい

吹き抜け上部にある窓は、直接手や清掃具が届きにくい場合があり、お掃除をしにくく埃がたまりやすくなります。


吹き抜けは、開放感があり、窓を多く設置できるので、日当たりが良く、光を取り込むのに非常に有効です。

ですが、デザインや明るさ重視で設置してしまい、暮らし始めてからメンテナンスがしにくくて困ってしまうことが多いようです。


失敗例3.窓が多すぎて、夏暑く、冬寒い

窓を多くしてしまうと、屋外の温度の影響を受けやすくなり、夏に暑く、冬に寒くなってしまいます。


注文住宅では、デザイン性や明るさ、開放感を得るために多くの窓を設けてしまいがちです。

窓の断熱性能が上がっているといえ、過剰に多くの窓を付けてしまうと熱の出入りが大きくなり、冷暖房費が増えてしまうことになることにもなります。


>>関連記事「遮熱とは?断熱だけの住宅をもっと快適にする考え方と利用方法」


失敗例4.隣地や道路からの目線が気になってカーテンが開けられない

良く過ごすリビングやキッチンで大きな窓を作ったはいいが、隣家の窓の位置、あるいは道路を通行する歩行者の視線と合ってしまい、カーテンやブラインドを開けられないことがあります。

普段過ごさない部屋でも、室内が覗き込まれてしまうこともあり注意が必要です。


失敗例5.採光窓を配置したが、日当たりが良くない

明かりを取り込むための採光窓を設けたが、十分に明かりが取れず、あまり意味のない窓になってしまうことは非常に多くあります。


窓の位置や方位によって、日当たりの良さは変わってきますし、隣地との距離や隣地の外壁の色でも、窓から入る光の量は違います。

室内の広さや内装の色などによって、室内の明るさの感じ方も変わってきます。


>>日当たりの良くない土地でも効果的な窓の配置で明るい住宅を実現した事例


窓の形状・種類による失敗

失敗例6.通行の邪魔や隣家にぶつかりそう

庭や通路に面した窓に、滑り出しタイプや外開きタイプの窓を使用してしまい、周辺を通るときに邪魔になったり、頭をぶつけてしまう、といった失敗があります。


同様のタイプの窓は、隣地との距離が近い場合は開けるのをためらってしまうことがあるので、注意が必要です。


失敗例7.防犯シャッターの開け閉めが面倒で開けなくなった

手動で開閉するタイプの防犯シャッターは、防犯性能がよいため侵入防止対策になるというメリットがありますが、開け閉めが面倒で、しばらくすると開けなくなってしまう、といった失敗もあります。


特に都市部などでは、防犯シャッターのようなセキュリティ対策は必須です。

しかし、毎日の負担となるような設備は、なるべく避けた方が無難です。

防犯シャッターをスイッチで開閉できるようにするなど、費用が少し高くなっても、将来まで有効に使えるようにした方が失敗は少なくなります。


窓の機能による失敗

失敗例8.結露がひどい

冬場の夜間から朝方にかけて、窓ガラスやサッシに水滴が発生して周辺が濡れてしまう、ということが以前は良くありましたが、最近建てる住宅では少なくなってきました。

それは、住宅の断熱性が見直され、窓の断熱性能が上がってきたことによる影響です。


結露は、屋外の冷気によって窓あるいはサッシが冷やされ、その冷やされた窓に室内の暖かい空気が触れることで、空気中の含みきれなくなった水分が水滴として生じる現象です。

断熱性能の良い窓では、ペアガラスやトリプルガラスのように複数枚のガラスが重なっています。また、サッシも樹脂製や樹脂のコーティング処理したものが使用されています。

そのため、触ってもあまり冷たくなりません。


しかし、やはり屋外の温度が氷点下になるような気候の地域で、気候に合わない性能の窓を選択してしまって結露も発生する、というケースもあるのです。


>>関連記事「窓の水滴でもう悩まない!冬場に生じる結露の原因と対策をご説明します」


失敗例9.夏にまぶしくて暑い

2階や3階にある日当たりのよい南側の窓や天窓は、日差しが入りすぎて暑くなってしまい、余計に冷房費がかかる、といった失敗もあります。


日本では、季節によって気温や太陽高度が大きく変わりますので、どの季節でもある程度快適に過ごせるような設計上の工夫が必要となります。

例えば、天窓にはスイッチで開閉できる日よけをオプションで付けることできる製品があります。南側の窓であれば、白色系で遮光性の高いカーテンを取り付ける、といった対策である程度防げます。


最近では、日差しに含まれる赤外線は通さず、目に見える光(可視光)は多く通すような「low-Eガラス」と呼ばれる製品もあります。


>>関連記事「天窓(てんまど)とは?メリット・デメリット・種類などを説明します」


失敗例10.通風が悪い

窓を作ったけれど、開けても空気が流れない、というような通風の悪い窓を作って失敗してしまうケースもあります。

空気の流れが悪いと、室内に熱がこもってしまったり、あるいは、夏などはカビの原因にもなってしまいます。


空気の流れを完全に把握することは難しいですが、なるべく東西あるいは南北に合わせてつけるように配置しましょう。

最近の住宅は、気密性が良く、換気扇の性能がよいので、窓を一か所だけ開ければ、自然と流れができる場合もありますので、運用でカバーすることも可能かもしれません。



新築時に窓で失敗しないためには?


新築時に窓で失敗しないためには?


せっかく注文住宅で家を建てるのですから、窓もしっかりと設計して作りたいですよね。窓で失敗しないための方法をお教えします。


多くの事例と失敗例を参考にする

より多くの失敗事例を知ることは、家づくりで失敗しないための第一歩です。

本記事で取り上げている窓をはじめ、間取りや照明など、家づくりに関する多くの記事で失敗例を調査しましょう。


暮らす時のイメージをしっかりと持つ

まずは、今住んでいる住宅を比較にすると、わかりやすいのではないでしょうか。

まだ暮らしていない家のイメージを持つというのは難しいものですが、すでに暮らしている住宅であればイメージはつきやすいですし、不満点やあってよかった点などが体感としてわかっていると思います。


工務店や住宅メーカーとよく相談

多くの家を建てている工務店や住宅メーカーほど、失敗してクレームになった経験も多いです。

窓に対してどんなクレームがあったか聞いてみるのもよいでしょうし、失敗しないような提案をしてもらえるはずです。


とはいえ、性能の良い新しい製品も日々開発されています。担当の方が知らないこともありますので、提案されたことを全て鵜呑みにせず、自分で調べることも大切です。


例えば、あまり知られていませんが、「光ダクト」という採光製品があります。こちらもご参考にしてみてはいかがでしょうか?


>>関連記事『ダクトとは?窓がない部屋にも自然光を取り入れる仕組みを基礎から解説)』

>>建築家が光ダクトを使用して、窓が少なくても明るい住宅を実現した住宅事例はこちら



まとめ


住宅の快適性を左右する重要な要素である窓ですので、新築する際にはデザインのみならず、その効果についてもこだわってみることをお勧めします。


他人が住みやすいではなく、自分が住みやすい、ということが最も大事ですので、自分の経験を元に考えてみてはいかがでしょうか。



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