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住まいや光に関する記事

  • 執筆者の写真鋼鈑商事株式会社 建材事業部

失敗から考える、新築時に窓を設置する際の重要ポイントを事例でご紹介

更新日:4月8日


新築の注文住宅を考える上で、意外に疎かにされがちな「窓」。


窓は、住宅の快適性を考える上で非常に重要です。


窓の設計の良し悪しは、住宅のデザインだけでなく、光や空気、温度、また、その家の電気代をも左右してしまいます。


ですが、窓に関してはあまり考えずに設置しているケースがほとんどのため、新築後の窓を原因とする失敗も非常に多くあります。そのような窓の失敗例をいくつかご紹介します。


注文住宅を考えている方は、新築時の設計の際に是非ご参考にしてみてください。

 
 

窓は、住宅の快適性を決める重要な要素!

窓の役割は、家の屋外と室内をつなぐこと、です。


窓は、屋外の光や新鮮な空気を取り込む、家の外に室内の空気を放出する、という役割を持っています。


窓がなければ、家は屋外と室内が完全に遮断され、変化の乏しい、さみしい空間になってしまいます。


ですが逆に、窓は夏の暑さや冬の冷気といった屋外の温度や、周囲の騒音なども伝えやすい部分でもあります。

窓は住宅の快適性を決める重要な要素です。


住宅の快適性をあげるためにも、失敗せず、上手に設計する必要があるのです。

注文住宅であれば、窓の位置を自由に設計できます。


デザインと快適性の観点からも、窓を考えてみましょう。

新築時によくある、窓に関する11の失敗例

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窓で失敗したと感じる要因として、「窓の配置が悪い」、「窓の種類・形状が設置箇所に合っていない」、「窓の機能が不十分」といった3つが考えられます。


この3つの要因に絞って、よくある失敗をご説明します。


窓の配置による失敗

失敗例1.部屋に窓が多く、家具の置き場所がない

本棚や机、ベッドなどの家具は壁際に配置することが多いですが、窓が多すぎると家具を配置しにくくなってしまいます。


腰窓であれば、背の低い家具は配置できますが、掃出し窓では窓正面に家具を配置できなくなります。


広いお部屋や、家具が少ないお部屋ならそれほど問題になりませんが、本棚やインテリアを多く配置したい場合には、大きすぎる窓が邪魔になるのです。


窓が隠れるように家具を置いてしまうと、お掃除がしにくく、埃もたまります。


さらに、開け閉めもできなくなって、せっかく作った窓も無駄になってしまうことにもなります。


失敗例2.吹き抜け上部に配置して、掃除しにくい

吹き抜け上部にある窓は、直接手や清掃具が届きにくい場合があり、お掃除をしにくく埃がたまりやすくなります。


吹き抜けは、開放感があり、窓を多く設置できるので、日当たりが良く、光を取り込むのに非常に有効です。


ですが、デザインや明るさ重視で設置してしまい、暮らし始めてからメンテナンスがしにくくて困ってしまうことが多いようです。

失敗例3.窓が多すぎて、夏暑く、冬寒い

窓を多くしてしまうと、屋外の温度の影響を受けやすくなり、夏に暑く、冬に寒くなってしまいます。

注文住宅では、デザイン性や明るさ、開放感を得るために多くの窓を設けてしまいがちです。


窓の断熱性能が上がっているといえ、過剰に多くの窓を付けてしまうと熱の出入りが大きくなり、冷暖房費が増えてしまうことになることにもなります。


失敗例4.隣地や道路からの目線が気になってカーテンが開けられない

長い時間を過ごすリビングやキッチンで大きな窓を作ったはいいけれど、隣家の住人や通行する歩行者と視線が合うため、カーテンやブラインドを開けられないことがあります。


普段過ごさない部屋でも、室内が覗かれてしまうこともあり、注意が必要です。

失敗例5.採光窓を配置したが、日当たりが良くなくて暗い

光を取り込むための採光窓を設けたが、十分な明るさ得られず、意味のない窓になってしまうことが非常に多くあります。

窓の位置や方位によって、日当たりの良さは変わってきますし、隣地との距離や隣地の外壁の色でも、窓から入る光の量は違います。


室内の広さや内装の色などによって、室内の明るさの感じ方も変わってきます。


失敗例6. 窓が少なすぎて暗い

窓の少ないデザインにあこがれて、窓を少なくし過ぎたために、家全体が暗くなってしまうといった失敗が最近よくあります。


窓を少なくすることで、デザイン性や住宅の断熱性能を高めることも出来ますが、窓を適切に配置するには十分な検討が必要です。失敗すると、暗くて開放感のない家になってしまいます。


窓の形状・種類による失敗

失敗例7.通行の邪魔や隣家にぶつかりそう

庭や通路に面した窓に、滑り出しタイプや外開きタイプの窓を使用してしまい、周辺を通るときに邪魔になったり、頭をぶつけてしまう、といった失敗があります。

同様のタイプの窓は、隣地との距離が近い場合は開けるのをためらってしまうことがあるので、注意が必要です。

失敗例8.防犯シャッターの開け閉めが面倒で開けなくなった

手動で開閉するタイプの防犯シャッターは、防犯性能がよいため侵入防止対策になるというメリットがありますが、開け閉めが面倒で、しばらくすると開けなくなってしまう、といった失敗もあります。

特に都市部などでは、防犯シャッターのようなセキュリティ対策は必須です。


しかし、毎日の負担となるような設備は、なるべく避けた方が無難です。


防犯シャッターをスイッチで開閉できるようにするなど、費用が少し高くなっても、将来まで有効に使えるようにした方が失敗は少なくなります。


窓の機能による失敗

失敗例9.結露がひどい

冬場の夜間から朝方にかけて、窓ガラスやサッシに水滴が発生して周辺が濡れてしまう、ということが以前は良くありましたが、最近建てる住宅では少なくなってきました。


それは、住宅の断熱性が見直され、窓の断熱性能が上がってきたことによる影響です。

結露は、屋外の冷気によって窓あるいはサッシが冷やされ、その冷やされた窓に室内の暖かい空気が触れることで、空気中の含みきれなくなった水分が水滴として生じる現象です。


断熱性能の良い窓では、ペアガラスやトリプルガラスのように複数枚のガラスが重なっています。

また、サッシも樹脂製や樹脂のコーティング処理したものが使用されています。


そのため、触ってもあまり冷たくなりません。

しかし、やはり屋外の温度が氷点下になるような気候の地域で、気候に合わない性能の窓を選択してしまって結露も発生する、というケースもあるのです。

失敗例10.夏にまぶしくて暑い

2階や3階にある日当たりのよい南側の窓や天窓は、日差しが入りすぎて暑くなってしまい、余計に冷房費がかかる、といった失敗もあります。


日本では、季節によって気温や太陽高度が大きく変わりますので、どの季節でもある程度快適に過ごせるような設計上の工夫が必要となります。


例えば、天窓にはスイッチで開閉できる日よけをオプションで付けることできる製品があります。

南側の窓であれば、白色系で遮光性の高いカーテンを取り付ける、といった対策である程度防げます。

最近では、日差しに含まれる赤外線は通さず、目に見える光(可視光)は多く通すような「low-Eガラス」と呼ばれる製品もあります。


失敗例11.風通しが悪い

窓を作ったけれど、開けても空気が流れない、というような通風の悪い窓を作って失敗してしまうケースもあります。


空気の流れが悪いと、室内に熱がこもってしまったり、あるいは、夏などはカビの原因にもなってしまいます。


空気の流れを完全に把握することは難しいですが、なるべく東西あるいは南北に合わせてつけるように配置しましょう。


最近の住宅は、気密性が良く、換気扇の性能がよいので、窓を一か所だけ開ければ、自然と流れができる場合もありますので、運用でカバーすることも可能かもしれません。


新築時に窓で失敗しないためには?

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せっかく注文住宅で家を建てるのですから、窓もしっかりと設計して作りたいですよね。窓で失敗しないための方法をお教えします。

多くの事例と失敗例を参考にする

より多くの失敗事例を知ることは、家づくりで失敗しないための第一歩です。


本記事で取り上げている窓をはじめ、間取りや照明など、家づくりに関する多くの記事で失敗例を調査しましょう。

暮らす時のイメージをしっかりと持つ

まずは、今住んでいる住宅を比較にすると、わかりやすいのではないでしょうか。


まだ暮らしていない家のイメージを持つというのは難しいものですが、すでに暮らしている住宅であればイメージはつきやすいですし、不満点やあってよかった点などが体感としてわかっていると思います。

工務店や住宅メーカーとよく相談する

多くの家を建てている工務店や住宅メーカーほど、失敗してクレームになった経験も多いです。

窓に対してどんなクレームがあったか聞いてみるのもよいでしょうし、失敗しないような提案もしてもらえるはずです。


とはいえ、性能の良い新しい製品も日々開発されています。担当の方が知らないこともありますので、提案されたことを全て鵜呑みにせず、自分で調べることも大切です。


例えば、あまり知られていませんが、「光ダクト」という採光製品があります。こちらもご参考にしてみてはいかがでしょうか?


まとめ

住宅の快適性を左右する重要な要素である窓ですので、新築する際にはデザインのみならず、その効果についてもこだわってみることをお勧めします。


他人が住みやすいではなく、自分が住みやすい、ということが最も大事ですので、自分の経験を元に考えてみてはいかがでしょうか。


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